私と彼の不器用な恋愛~続編 完結!(加筆修正中)
「生駒くん!」

「ん?」

「やっぱりそうだ。生駒くん相変わらずイケメンだからすぐ解ったよ。私の事なんて忘れたでしょ?隣のクラスだった沢木だよ」

「沢木っ!マジで?お前、こっち戻ってきたのかよ?」

沢木んちはいわゆる転勤族で告っておいて付き合いたくないとオレに言ったのもそのせいだった

だけど引っ越す前に一度だけデートっぽい事をして…その時以来だ

取り敢えず、近くのカフェに入るとアイスティーを飲みながら沢木が話しだした

「私ね、四月からこっちの大学に入ったんだ。お父さん達は相変わらずあっちこっち行ってるけどね。今はシンガポールかな」

見た目の柔らかい雰囲気とは違ってサバサバとした性格が冴英と被ったんだっけな

「そっか。じゃあお前もやっと落ち着いて恋愛できるってワケか?」

「それがね…私ね今、遠距離恋愛中なんだ」

「マジで!?沢木あん時オレに遠距離恋愛する気ないって」

確かに沢木はあの時オレにそう言った。だけど引っ越す前にどうしても気持ちを伝えたかったんだと…

その沢木が何故?




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