私と彼の不器用な恋愛～続編 完結！(加筆修正中)

「そうなんだよね。あの後、引っ越した先で知り合った人と付き合ってるんだ。私がその後、また引っ越してもずっと続いてる今もね。すごいでしょ？」

と、明るく笑いながら話す沢木

「変わったなぁ沢木」

「違うよ、生駒くん。変わったんじゃなくて気づいたんだよ」

「気づいた？」

「覚えてる？私が無駄な恋なんてないって言ったの」

覚えてる
沢木のこの言葉でオレは冴英に対する自分の気持ちに素直になれたんだ

「私さ、あの時に生駒くんに偉そうな事言ったけど私こそ本当に解ってなかった」

「どういう意味だよ？」

「だから無駄な恋もあるって事。無駄な恋があるからこそ、本当の恋に気づけるし、それに好きな人と付き合っていても結構、無駄な事してるしね。つまらない事でケンカしたりとか…」

まさに今のオレと冴英じゃん