私と彼の不器用な恋愛~続編 完結!(加筆修正中)
取材は思ったよりスムーズに進んでいた

少しインタビューとかもあるものの

須崎さんは

「君を知ってもらうには君の走る姿を見てもらうのが一番」

と言って、大半を写真を撮る時間に充てていた

最初はその視線が気になって仕方なかったけれど

段々と慣れてきて集中して走る事ができた

それに、私の陸上に対する姿勢を理解してもらっているようで、少しずつ須崎さんに対しても打ち解けるようになっていた





ある時、練習後に

「たまにはお茶でもどう?インタビューも兼ねて。もちろん、奢らせてもらうよ、このおっさんがね」

とおどけた様に言ってウィンクする

「まだ根に持ってるんですか?大人の割には小さいですね、器」

「う~、そうなんだよ。実は俺、根に持つタイプ。諦めてお茶に付き合え」

何だかおかしくなって

「いいですよ。高くつきますけど」

って言ってやった

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