私と彼の不器用な恋愛~続編 完結!(加筆修正中)
「・・・・・・・・」

結局、連れて来られたのは学食の喫茶コーナー

「さあ、好きなもの頼みなさい」

「もっと、お洒落で大人なカフェとか連れて行ってもらえると思ったのに」

と膨れっ面をしてみる

「あはは…。ほら給料日前だろ?よし今度、給料入ったら飯行こう。好きなものご馳走してやる」

「はいはい、是非ともよろしくお願いします」

と棒読みで言ってやる

「厳しいなぁ。見てろ。その内、大人の本気見せてやるからな。覚悟しておけ」

へいへいと賑やかにお茶をしていた

何か不思議だな。順以外の男の人とこんな風に話せるなんて

私はどちらかと言えばあまり異性と話したりするのが得意ではなかった

だから、昔から自然に話せる順は特別な存在なんだなと思ってた

なのに今私は目の前にいる大人の男の人との会話を心から楽しんでいる

もしかしたら…
この頃から順との関係が崩れ始めていたのかもしれない

私がその事に気づくのはまだ先だった



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