私と彼の不器用な恋愛~続編 完結!(加筆修正中)
「須崎さんは環境が変わると、これまでの事って忘れちゃいますか?」

たまには真面目に聞いてみる

「おっさんに相談する気になったか?」

「恋愛経験豊富なんでしょ?」

「まあね、君よりは。よし、今日こそ晩飯を食いながら話そうじゃないか。もちろん奢るよ」

と言って連れてきてもらったのは早い安い旨いが売りの某有名牛丼屋

「あの須崎さん…?」

「だから、給料日前なんだって。俺だってちゃんとした所で飯食うんだぞ。そうそう、いつだったか老舗のイタリアンレストランで会ったろ?」

「まぁ…そうですけど」

「とにかく、食べろって。大盛りでもいいぞ」

結局、そのお店でゆっくり恋愛相談出来る訳もなく

食べて早々に店を後にした

「ご馳走さまでした!」

なんやかや言ってもやっぱり美味しくて大盛りを完食してしまった

「本当に大盛り食いやがった…」

「何ですか?」

「いや、こっちの話。さて、ちゃんと恋バナ聞かないとな。君、もう成人してるの?」



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