神様さえも朽ちらせる忌わしき呪物

 「…ミッシェル、僕は」

 「主人、敵です」

 ミッシェルが顔を上げたと同じ時、龍雨は振り返り剣を持った。

 支えられていたシャクナも剣を取り、ロキの前へ立つ。

 「シャクナさん、血が!」

 思わず立ち上がるミッシェルを龍雨が制す。

 「動くな、死ぬぞ」

 冷ややかな、先ほどの無関心であった龍雨とは違う。

 酷く冷たい瞳でミッシェルを睨む龍雨に、ミッシェルの動きが止まる。


 
 
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