パラレルワールドの存在証明
『はい、こちら次元管理委員会、総合受付です。登録ナンバーと氏名、ご用件をどうぞ。』
「登録ナンバー、E-085236の染井です。武器管轄に繋いで下さい。」
『ナンバーを認証致しました。武器管理管轄にお繋ぎします。』
『武器管理管轄です。お使いになる武器の名称または、管理ナンバーをど前に居るにもかかわらず淡々と話す。
「ちょ、そんなことしてる間に襲われるんじゃ…!?」
『使用武器を確認しました。転送します。』
耳元でブゥンと機械が起動するような音がし目の前に日本刀が現れた。
「な、どこから…!?」
「今は後回しだ。さっさと片付けるぞ。」
言いながら横に大きく薙ぐ。
それを横目で見ながら刀を構える。
しびれを切らして噛みついて来た犬のような黒いものをよける。
その勢いのまま、刀を降り下ろす。少しかすったが致命傷にはならない。
思った通りに振り抜けない。
実戦はしたことが無いからだろうか。
「相手を斬るのを躊躇うなよ。足元をすくわれっぞ。」
こちらを見もせず言う。
喋りながらも軽々と攻撃をいなす。
「そうは言っても…!」
相手は生き物ですら無いのかもしれない。だが殺すという行為自体には変わらない。そう意識した瞬間怖くなった。夏場で暑いからの汗ではなく冷や汗がどっと出た。
「ぐっ!!」
牙が足を掠める。生身の足に赤い筋ができる。
迷うな、私が殺される!!
痛みと共に頭が冴えてくるもたもたしている間に影を食われたらそこで私の存在は消えるのだ。
もう一度刀を構え直す。
飛び掛かって来た所を一閃。首と胴が二つに分かれ、切った断面から霧散した。
勢いそのまま次々首を落とす。
五体目を倒した時、声がかかった。
「こっちは倒した、加勢する。」
物凄い速さで犬のようなものが真っ二つになっていく。霧散して消える前に次々と流れる様だ。
「お疲れ。お前が思ってるほど簡単じゃねーだろ?」
「うん。初めて生きているものを切った…。」
「生きているかどうかわかんねーけどな。」
さぁ、行くか?
そう確認すると歩き出した。
「登録ナンバー、E-085236の染井です。武器管轄に繋いで下さい。」
『ナンバーを認証致しました。武器管理管轄にお繋ぎします。』
『武器管理管轄です。お使いになる武器の名称または、管理ナンバーをど前に居るにもかかわらず淡々と話す。
「ちょ、そんなことしてる間に襲われるんじゃ…!?」
『使用武器を確認しました。転送します。』
耳元でブゥンと機械が起動するような音がし目の前に日本刀が現れた。
「な、どこから…!?」
「今は後回しだ。さっさと片付けるぞ。」
言いながら横に大きく薙ぐ。
それを横目で見ながら刀を構える。
しびれを切らして噛みついて来た犬のような黒いものをよける。
その勢いのまま、刀を降り下ろす。少しかすったが致命傷にはならない。
思った通りに振り抜けない。
実戦はしたことが無いからだろうか。
「相手を斬るのを躊躇うなよ。足元をすくわれっぞ。」
こちらを見もせず言う。
喋りながらも軽々と攻撃をいなす。
「そうは言っても…!」
相手は生き物ですら無いのかもしれない。だが殺すという行為自体には変わらない。そう意識した瞬間怖くなった。夏場で暑いからの汗ではなく冷や汗がどっと出た。
「ぐっ!!」
牙が足を掠める。生身の足に赤い筋ができる。
迷うな、私が殺される!!
痛みと共に頭が冴えてくるもたもたしている間に影を食われたらそこで私の存在は消えるのだ。
もう一度刀を構え直す。
飛び掛かって来た所を一閃。首と胴が二つに分かれ、切った断面から霧散した。
勢いそのまま次々首を落とす。
五体目を倒した時、声がかかった。
「こっちは倒した、加勢する。」
物凄い速さで犬のようなものが真っ二つになっていく。霧散して消える前に次々と流れる様だ。
「お疲れ。お前が思ってるほど簡単じゃねーだろ?」
「うん。初めて生きているものを切った…。」
「生きているかどうかわかんねーけどな。」
さぁ、行くか?
そう確認すると歩き出した。