パラレルワールドの存在証明
一歩家を出ると茹だるような暑さが襲ってくる。
人通りの少ない道路には蜃気楼が見える。

「アッツイ…!!」

思わず前屈みになる。
これはさっさと帰るに限ると足を早めた。

コンビニに入ると開閉音と共に冷気が流れて来た。
お昼ごはんとアイスを籠に入れてレジに並ぶ。

さぁ、帰ろう!!と意気込むが店内から蜃気楼が立ち並ぶ外に出るのはいささか勇気がいる。
早く帰らないとアイスが溶けるので嫌々ながらも外に出た。
< 6 / 24 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop