パラレルワールドの存在証明
家までのそう長くない距離も暑さのせいか永遠に続いているように思う。
そんな中でこれは起こった。

さっきもあったが、この道は人通りが少ない。
だから、足音とかで人がどの辺りにいるのかもよく分かる。

『付いてきている…?』

自分の歩く速さに合わせるように足音が付いてきているように感じる。

いやいや、まさか。暑さや心配事が重なって情緒不安定になっているだけだと自分を納得させる。

おいおい、自意識過剰過ぎるよ、私。ストーカーなんて私には百年早い。

そんな訳の分からない事をぐるぐる考えながら小走りになりながら家へ向かう。
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