パラレルワールドの存在証明

歩くペースを早めたり、遅くしたりといろいろしてみるがそれに合わせて後ろにいる人もペースを変えて付いてくる。

『やっぱり付いてきている!!あぁ、私の自意識過剰で良かったのに!!』

家まで後少し!!何とかまいて家に入れたら!!
少し遠回りして複雑な路地に入る。

と､そこで猛ダッシュ!!
目の前の行き止まりの塀を乗り越えまた走る。
ヒールのあるサンダルは走りにくいが普段鍛えた運動能力でなんとかしようとする。おそらく、このサンダルはもう履けなくなっているだろう。

ここの角を曲がって右に行ったらすぐに家が見える。
暑さなんて忘れて、勢いを落とさないまま角を曲がった。