CLORVER❦星幻想曲❦

「分からないのか?それとも答えられないのか?」

先程よりも低い声になるローブの男は鎌を振り上げた

「貴様らには失望した…今すぐこの場で消え失せろ」

鎌を振り落とすと幽霊達は奇妙な叫び声をあげて灰になってしまった

目の前で消えてゆく幽霊達を見ながら蛍は声が出せなかった

「あの人が来なかったら蛍も幽霊達にああいうふうにされていたんだよ…いや、多分あの人の消し方と逆に痛みを感じながらジリジリと苦しんで死んで行ってたに違いないね」

フッと球体が消え明かりの無い月の光が差し込むだけのくらい教会に蛍は呆然と立ち尽くしていた

はっ!と気づいた時には青白い男はいなくなっていた



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