HERO
項を進めても進めても、平、平、平。
その文字がどこにも散らばっていて、探さずとも、嫌でも目に入るくらいだ。
漸くしてその名前が見当たらなくなったかと思うと、どうやら2040年代の項になっていたらしい。
そこでひとつの写真に目を留めることとなる。
「内閣…総理大臣!?」
そこには、髭のない、先ほどとは見違えるほど小奇麗にしたスーツ姿のお爺さんの姿が映されていたのだ。
あまりの驚きに声を上げ、周囲の視線を一斉に浴びる。
「あの人が…総理大臣…?」
そこに写っている人は私がつい先程まで話をしていた人に間違いないのかと何度も目を凝らしていると、隣から女の人の声が聞こえてくる。
「ちょっと!どうしてここにロボットがいるわけ!?」
静かだったホール内は一瞬にしてざわつき、皆声のほうに視線を向け、私も流れに沿うようにその方へと振り返る。