Together~キミと一緒に~
「マリアンヌ、教室行かないと遅れちゃうよ!」
「あ、はい。」
佐藤先輩に注意を受け、私は教室へと向かった。
さっきから授業が始まったっていうのに、一向にはかどらない。
というか、授業が全く頭に入ってこない。
眠たすぎる。
このまま寝ちゃおうかな、10分くらいなら許してもらえるかな。
ウトウトとし始めたとき、誰かの声が聞こえた。
その声の主は、とても近くにいるような気がする。
いや、きっと気のせい。
「神崎!」
「ははは、はい!」
気のせいではなかったらしく、私の隣には先生が立っていた。
「お前な、さっきからずっと呼んでるのに起きないとはなかなかだな。」
「すみません。頭がボーッとしてて。」
「早寝早起き、これが基本だろう。しっかりしろよ。」
「はい・・・。」
早寝早起きって、小学生じゃあるまいし。
そこまで早く寝て早く起きたって、結局今は朝が忙しくて意味がありません。
帰りだって遅いのに、早寝なんて到底無理。
先生が供託へ戻っていくのと同時に、私もまた再び夢の世界へ誘われた。
目が覚めたときには4時間目が終わったころだった。
今日午前中の授業、全然受けてないよね。
大丈夫かな、と思ったのもつかの間で自分の居場所がおかしい事に気がついた。
そこは教室のはずなのに、私はベッドの上にいた。
「ここ、どこなの。」
「あら、目が覚めたかしら。」
そこに現れたのは、保健室の先生。
ということは、ここは保健室。