Together~キミと一緒に~

色々な思いと共に



選手たちは、涙を流す人や何も言わずベンチへそっと戻っていく人もいた。


それでもたった二人、そこに残っている人がいた。

それは、今日のエースといつものエース。


「仁と・・・」

「尾崎・・・。」


二人は私たちの方をじっと見ていた。

そして、仁はそっと手を振り帰っていった。


後ろを振り向いたとき、そっと尾崎先輩の肩に触れて。



「本当にありがとうございました!」

尾崎先輩が頭を下げる。


そして、次に出た言葉はただ一人に向けられたメッセージだった。


私の隣にいた、たったひとりの彼女のために―――



「弥生!あとでココに来てください!」



それを言って、走って戻っていく尾崎先輩。



尾崎先輩のココ、というのは先輩の腕の中だった。

「っ・・・」

「岡本先輩。降りますか。」


「・・・っうん」


岡本先輩。

私今のでわかりましたよ。


先輩たちは片思い同士、だったんですね。


羨ましいです・・・。




そして、今はみんながいるところへ向かっている途中。

「はぁっ、はぁっ」


私と岡本先輩は二人で走っていた。

すると、向こうから同じように走ってくる二つの影があった。


「弥生!」

「真里亜ー!」


< 220 / 258 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop