Together~キミと一緒に~
「真里亜」
「寝ました」
「起きてるし」
「寝ました」
「起きてる」
「寝てます」
「真里亜」
「呼ばないでください。」
ギシッ―――
ベッドがきしむ音と共に、仁がベッドに座ったのがわかった。
「ちゃんと言えよ。聞くことしかできないんだし、俺。」
「・・・・・・」
「さっき、なんで俺の服掴んだ?」
「・・・・・・」
「真里亜の力になれねぇか、俺じゃぁさ。」
「そんなことない!」
思わず布団から顔を出した私の頭に、温かい何かが触れる。
それは、仁の手。
頭を優しくなでてくれる。
その時なぜか涙が流れた。
「どうした?」
「わ、からないけど。」
「話聞くよ?言ってみ。」
なぜだろう。
私はこの人に、仁に弱い。
「・・・かっ、た。」
「え?」
「寂し、かった・・・っ」
「・・・・・・」
さっき、仁が行っちゃったときすごく寂しかった。
でも、そんなこと言えるわけがないじゃない。
私たちの関係は、今日初めて会ったってだけなんだから。
「可愛いんだな、真里亜。」
「っ、なんで。」
「子供みてぇ。」