元恋人の甘い痛み【完】


漸く仕事を終えると、会社を後にし雷牙の車で自宅へと送って貰う事になった。


「一流企業の社長でも車を運転したりするのね」

「当たり前だ。それに運転は嫌いじゃない」

「へぇ、そうなの」


意外な一面だわ。面倒臭い事は誰かにやらせる性格とばかり思っていたんだけれど、違うのね。


「そういや、腹減ってんだろ。何か食いに行くか?」

「私なら大丈夫よ。時間が経ち過ぎてか空腹を通り越したもの」

「何か食わねぇと身体に悪い。食いに行くのが嫌なら、コンビニ寄る」


送ってくれるだけでも十分有難いのに、そこまでしなくて良いわよ…。


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