元恋人の甘い痛み【完】


「恵梨香が来ているの?」

「ああ、もうすぐ送るけどな」

「そっか。私、さっき…――」

「あれ、優里?どうしたの?」


タイミング良く恵梨香が私に気付き此方側へと歩いて来た。


丁度良いか。恵梨香の前で言ったらどうなるんだろう。何て弁解するのかな。


焦る恵梨香を見てみたいって思う私は腹黒いかしら…?


「どうしたもこうしたも、貴女の自作自演を伝えに来たのよ」

「……っ…な…何言って…」

「どう言う事だ?何が言いたい」


恵梨香は動揺しているみたいで視線をさ迷わせている。


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