元恋人の甘い痛み【完】


まぁ言っている事が事実なら優里が傷付くな。出来ればそれは避けたい。


だが、この女の言う事は本当かどうか分からねぇ。ただの脅しに過ぎないかもしれねぇしな…どうすれば良い。


「…私本気ですよ?優里に言うのは簡単です。私、親友を傷付けても構わないくらい貴方の事が好きなんです」

「……お前と関係をもったとして、優里に言わない証拠が何処にある?」

「絶対に言いません。それは本当に約束します」


この女から嘘は匂わねぇ。約束は守る女か。


なら話しは早い。


「…入れ」


女を部屋へ入れた。


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