元恋人の甘い痛み【完】
名刺の名前を見ると、そこには財前勇斗と書かれていた。この人は化粧品会社社長で大株主の内の一人。
大株主を盾に脅されてるのね私。どうりて威圧感ある人だと思った。こういう人だから私の中の何かが警戒していたのね。
「…どうして私なんですか」
「アンタを気に入ったから以外に理由はない」
「秘書キラーですか?」
「まぁ、そんな所。特に上玉が好物でな。あんたも嫌いじゃないだろ?好きそうに見える」
「失礼な人ね」
こんな風な誘い方で、落ちる訳ないでしょ。ストレートな男は嫌いじゃないけど、気分が全く乗らないのはどうしてかしら。