元恋人の甘い痛み【完】
絶妙なタイミングで雷牙が来た。この女、これを狙ってたのね。雷牙の同情を引くと共に私を悪者にしたてようって魂胆ね。
雷牙は倒れた女を咄嗟に抱き起こし、大丈夫かと問う。
「ええ、大丈夫……雷牙ぁ…」
女は雷牙の胸にしがみつくと号泣しだした。嘘泣きにきまってるわ。さっきまで不適に笑ってたもの。
「優里、お前、何してんだ」
雷牙は鋭く威圧感を与える視線で私を見つめる。いいえ、見つめると言うよりは睨むの方が近いかしら。
無理もないわよね…あんな所見たんだもの、私が悪者になるのも当然…。