元恋人の甘い痛み【完】


それに、あの日の修羅場の時も親友を思い切りひっぱたいたのを雷牙は目の当たりにしてるし、今の私はフリよね。


「…この子が私を此処へ呼び出して来てみれば、いきなり私の頬を引っ張たいて来たの」

「優里、本当か?」

「…いいえ違う」

「何が違うの!?私は嘘なんて言ってない…」


ぽろぽろ涙を溢しながら雷牙へとすがる様に顔を向けて必死に訴える女。


見ていて腹立たしいと言うより、こんな女に振り回された私が馬鹿らしい。


< 252 / 709 >

この作品をシェア

pagetop