元恋人の甘い痛み【完】
歩く度にお腹と背中が痛む。
どうしてこんな目にあわなきゃならないのよ。私が何をしたって言うの。
「…はぁ……っ…」
背中か腰か分からないけれど、痛くて真っ直ぐ立っていられない。
ガードレールに手を付き暫く前屈みになると痛みがマシになる。腰も痛いけれど、それよりも心が痛むのはどうして。
雷牙の目…冷たかった。私を軽蔑した様に冷ややか過ぎる程の目で見られていた。
「…あれ……っ……」
涙が頬を伝う。私…泣いてる…?
こんな事で泣くなんて、おかしいわね…。頬を伝う涙を咄嗟に手で拭った。