元恋人の甘い痛み【完】


歩く度にお腹と背中が痛む。


どうしてこんな目にあわなきゃならないのよ。私が何をしたって言うの。


「…はぁ……っ…」


背中か腰か分からないけれど、痛くて真っ直ぐ立っていられない。


ガードレールに手を付き暫く前屈みになると痛みがマシになる。腰も痛いけれど、それよりも心が痛むのはどうして。


雷牙の目…冷たかった。私を軽蔑した様に冷ややか過ぎる程の目で見られていた。


「…あれ……っ……」


涙が頬を伝う。私…泣いてる…?


こんな事で泣くなんて、おかしいわね…。頬を伝う涙を咄嗟に手で拭った。


< 254 / 709 >

この作品をシェア

pagetop