元恋人の甘い痛み【完】
「優里!」
外へ出るなり名前を呼ばれ、声のした方へと顔を向けると車から隆之が降りて此方へ向かって歩いて来る。
隆之へと向かって軽く手を振ると何処か視線を感じ、背後を振り向くと雷牙と視線が交わった。
―――ドクン。
つい先程まで言葉を交わしていたにも関わらず、鼓動が強く打たれ妙なざわめきを感じた。
今のは何?
ただ、雷牙と目が合っただけだと言うのに一体どうしたのかしら。
再び視線を前へと向けて雷牙に背を向けた。