元恋人の甘い痛み【完】
再び隆之の部屋を後にすると車で家へと送ってもらう。
どうしたのかしら。こんな事は初めて。気が乗らない事なんて今まで感じた事なかったのに。
雷牙の声が脳裏に過った途端、何故か気乗りしなくなってしまって隆之としたくなくなった。
どうして。
「新しい会社はどう?上手くいってる?」
「ええ、それなりに上手くやってるわ」
「そうか。苛められたりとかもないのか?」
「ええ、ない」
前の会社では結構色んな事があったから、気に掛けてくれているのね。