元恋人の甘い痛み【完】
「…どうして雷牙が」
暫くしてお手洗いから出ると心配そうに此方を見る隆之に申し訳無さが募る中、嘘を付き通す事にした。
「大丈夫か?少し休んでから送ろうか?」
「いいえ、大丈夫よ。今日は御免なさい、私から誘ったのに…」
優しい隆之の胸へとそっと抱き着き、胸に顔を埋める。顔には出さないけれど、残念に思ってる筈よね。
「次にまた埋め合わせして貰うから気にするな。まぁ、優里を抱けないのは残念だったな」
冗談混じりに笑う隆之。
本当に御免なさい。