元恋人の甘い痛み【完】
「もしかして…嫉妬してるの?」

「さあな」

「昔の女が他の男とキスをするのは嫌?見たくない?」

「…黙れ」

「あの日貴方は私の親友とそういう事をしておきながら、自分は見るのが嫌?」

「黙らねぇとその口塞ぐぞ」

「随分勝手な男ね。自分の事は棚に上げてよくもまぁ……――んっ」


次から次に言葉が自然と飛び出し苛立ちさえ募り始める中、雷牙の唇で唇を塞がれた。


雷牙の胸元を叩き身を離そうとするも、腰をぐっと引かれ離れる事が出来ない。

< 298 / 709 >

この作品をシェア

pagetop