元恋人の甘い痛み【完】

「…ちょっと」

「あの男に抱かれたのか」


雷牙の口から発せられたのは驚かされる言葉だった。まさか、そんな事を問われるなんて思ってもみなかったから。


「雷牙には関係ないでしょ」

「…キスなんかしやがって」


私を離さない腕から逃れ様と力を込めるものの、全くビクともしない所か、より強く苦しい程に抱き締められた。


「何するのよ、離して」

「断る」


一向に離してくれる気配は無く、身動き一つとして取れずだった。
< 297 / 709 >

この作品をシェア

pagetop