元恋人の甘い痛み【完】


「…あの…社長は…」

「俺だが」

「社長代理とかじゃなくて…」

「正真正銘、俺が社長をしてる」

「………」


薄々は気付いてた事だけど、まさか本当に社長だったなんて…開いた口が塞がらない。


雷牙が社長!?


しかも、あの有名なジュオール・コーポレーションの社長!?


信じられない!


私はこれからずっと、社長としての雷牙の秘書をするだなんて…あり得ないわよ。


どうして私がこんな男の秘書なんてしなきゃならないの…振り回されるのが目に見えてるわ。


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