元恋人の甘い痛み【完】

―――ピピッ。


インターホンを通話状態にしドアには触れず室内から問い掛ける。


今は誰とも話したくない。


きっと私…酷い事を言ってしまうと思うから…。


「出張は?」

『明日の朝一でまた向かう。優里、開けてくれないか』

「…眠いのよ」

『いつまで嘘をつき続けるつもりだ?良いから開けろ』

「…今は誰とも会いたくないの」

『お前が開けねぇなら、開けるまで此処にいる』

「そんな事をされたって、開けないわ」

『上等だ』


どうしてこんな時に来たりするのよ…。
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