元恋人の甘い痛み【完】

―――…一時間後。


流石にもう居ないわよね?


ゆっくりとドアを開けて外を眺め様とした刹那、ドアをガシッと押さえられ雷牙が中へと入って来た。


「なっ…い、いつまで居るのよ」

「言っただろ?お前が開けるまで居るって」

「…寒いのに…馬鹿ね」

「邪魔させて貰うな」


雷牙は玄関で靴を脱ぎ、部屋の奥へと入って行く。


明日は明日で会議があって忙しいのに、こんな夜中まで起きてて馬鹿よ。


私なんて気にせず、帰ってくれれば良かったのに。
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