元恋人の甘い痛み【完】
―――次の日。


朝出勤し雷牙へ挨拶をし様と社長室へ入った途端、ドクンと胸の鼓動が強く打たれた。


今、一番会いたくない相手が雷牙と共に居た。


…財前。


「おはよう、優里」

「…おはようございます」


挨拶して来たのは雷牙ではなく財前で、なるべく顔を合わさぬ様に秘書室へと戻ろうとした時…言われたくない言葉が耳を掠める。


「随分冷たいな。俺とお前の仲だろう?まさか、照れてるのか?」

「……いいえ」


二人に背を向けたまま逃げる様に秘書室へと入った。
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