元恋人の甘い痛み【完】
部屋に帰ると真っ先にシャワーを浴びて、ベッドへと潜り込む。


不意に頭を過ったのは、雷牙との情事だった。


このベッドで雷牙と激しく求め合った。何度してもし足りないくらい心底雷牙を欲した。


それに比べ今日の行為はただただ流されるがままの行為で、興奮さえもしなかった。


「…雷牙と比べるなんて私も馬鹿ね」


これで暫くは平和が訪れると思い、波乱の幕開けになるなんてこの時はまだ知らなかった。
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