元恋人の甘い痛み【完】
「…だからって一々干渉しないで」

「…これ以上、お前を安売りするな」


雷牙は私の腕を掴むと無造作に引っ張り、睨む様に私をぐっと見据えドスのきいた声で述べた。


初めて見る雷牙の表情や迫力に思わず言葉を詰まらせるものの、言いたい事は山程ある。


「安売りするな?それじゃあ、その安い女を抱いてる貴方はどうなの?私の価値を下げてるんじゃないの?」

「…お前を安い女として見た事等一度もない。他の野郎と一緒にするな」


腕を握る雷牙の手に痛い位に力が籠る。

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