元恋人の甘い痛み【完】

車内では前に比べて互いに口数が増えたと思う。自分でも雷牙とはよく話す方になったと思う。ジュオールに来た当時は散々だったけど、今はそうでもない。


「何が食いたい?」

「んー、何でも食べたい」

「何でもか…ならバイキングはどうだ?」

「それが良い」

「分かった」


雷牙はスマホを取り出し手短にどこかのお店へ電話を掛けて二人分の予約を取った。


「バイキングならそこら辺にあるんじゃない?予約しなきゃならない様な高級なお店じゃなくて良いわ」

「折角なら美味いもんが食いたい。俺がな」

「そっか」


とか言いながら本当は私を気遣ってるのよね。雷牙はそんな人だもの。
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