元恋人の甘い痛み【完】
「ここで下ろして。ここからは歩いて行くから」

「別に一緒でも構わないだろ」

「駄目よ。スキャンダルになったりでもしたら大変」

「それなら問題ない。朝から他社へ行っていた事にすれば良いからな」


私の言う事を気にも留めず車はそのまま会社の駐車場へと入って行く。


大胆と言うか怖いもの知らずと言うか、変わった人だわ本当。


車から降りて会社へと入り社員へと挨拶をしながら社長室へと向かった。


「…どう言う事?」


社長室の前には恵梨香がいて、私達を見ると顔を引き釣らせながら立っていた。
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