元恋人の甘い痛み【完】
「首だ。今日限りでジュオールを辞めて貰う」
「ちょっと待ってそんな…」
「お前がした事を許すわけにはいかない」
「私がジュオールで働いて貢献してきた事、知ってるよね!?母も凄く喜んでくれてたのに…そんな仕打ち酷いよ」
「酷い?どっちが酷い?お前の方が酷いだろーが」
「…そんな」
「まあ、生活に困るってなら暫くは俺の部屋の家政婦にでも雇ってやるぞ。お前のお蔭で優里も住んでるがな」
「……え」
「お前は俺と優里の仲を疑っていたみたいだが……ーーー」
「雷牙、もういいじゃない」
「お前の予想通りだ。俺たちはただのパートナーではない」
言ってしまった。私が会社の事をおもって隠していた事を言ってしまった。