元恋人の甘い痛み【完】

「雷牙…苦しいわ」

「あ、ああ、悪いな。こんなに嬉しい事は久し振りだ。断られる事を覚悟していたからな」


様子がいつもと違うかったのは、プロポーズするのに不安だったから?雷牙でも不安になったりすることあるのね。


「有難う…雷牙。私を選んでくれて…有難う」

「何言ってんだ。お前だから結婚の選択肢がでたんだろーが。お前と再会していなけりゃあ、独身の道まっしぐらだったと思う」


雷牙は私の濡れた頬を指で拭いながら微笑む。


私は頬に触れる雷牙の手を取りぎゅっと握り締めた。


「雷牙、好きよ…愛してるわ」

「俺もだ。愛してる」


唇が触れるだけのキスを幾度も交わした。
< 657 / 709 >

この作品をシェア

pagetop