49回目の友達
梓「密室で背を寄せ合う、若き男と女」
瑞穂「殺人現場?」

梓「どちらともなく触れ合う手と手、肩と肩、息と息。そして‥ク・チ・ビ・ル、以下略。後日から気分も悪くなって、おなかも膨らみ‥‥翌年には出産。だが、2人を取り巻く生活環境の悪化、お互いの教育方針の違いから別れ話がそこはかとなくわき始め、ほどなく別れた。親権問題はこじれにこじれたが、女・緑川率いる優秀な弁護士人の力と、非常に現実的かつ客観的な力『お金』でラクラク親権をもぎ取った」
瑞穂「女・緑川率いる……って」

梓「我が子を」
瑞穂「私の抗議を聞きなさいよっ!」

櫻井はチッと舌打ちをした
瑞穂「私が悪いのかよ」

梓「我が子を養うため水商売に手を染める緑川」
瑞穂「親権をもらうために使ったからでしょ」

梓「うるせーなー。10数年後、小学校を卒業した娘は、己の生い立ちと母を恨み娼婦となる。そして、母譲りのビボウで数多の男性を虜に‥‥果ては道具に。とどまることを知らない彼女の欲望は、彼女を悪女と呼ばせるようになった。時は過ぎ、悪女の存在は伝説に。数千年の時をまたぎ神話として語られている。と」

瑞穂「私の子供は、娘?」
梓「ほら。感じると女の子を身ごもりやすいって言うじゃない。あのセンセ、テクニック凄いから」
< 10 / 10 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop