*君の全てを愛してる*
俺は無理矢理、屋上へ連れて行かれた。




─屋上─


「で、何・・・」



今までと変わらない、冷たい態度で返す。



「アンタね・・・」




前原のその声は微かに震えていた。



そりゃ殺人者の前にいれば誰だって怖いか。




「あ、明日翔を傷付けたら唯じゃ置かないから!」




前原が息をいっぱい吸って言ったのは、
それだけの事だった。



「・・・は?」




「た、ただそれだけ・・・ッ」
「・・・
絶対に許さないからね」



"絶対に許さないからね"
の最後の一言は異様なほど冷たく感じた。











「傷付ける、て如何いう事だよ・・・?」







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