【完】プリンセス


その時だった。


脳裏の片隅に追いやられてた大切な事を思い出した。



「あっ!」

「……ふぁー……ん?」


俺の唇が離れたと同時に、一気に息を吸い込んだ心菜。
苦しそうな声で、俺に疑問を抱く。



う……。
その顔可愛いし。



あ……また脳裏の片隅に追いやるとこだったっ!



「ちょい待っててな?」



中途半端に心菜を部屋に残して、慌てて出て用意する。




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