Secret Lover's Night 【連載版】
「王子はね、姫が大好きなんだ。俺だって、ケイ坊だってそうだよ?」
「ちさも…大好き。だから…」
「だからね、俺達はルールを守らなきゃなんないんだ。守らなきゃ、もう二度と一緒に居られなくなるからね」
「二度と…?ずっと?」
「そう。ずっとだよ?その方が嫌でしょ?これでお別れになっちゃう」
「イヤ!そんなんイヤ!」
「だったら、少しだけ我慢しよう?半年なんてすぐだよ。その間に、料理もメイクもいっぱい勉強して、王子がびっくりするくらい綺麗になっちゃいなよ。ね?」
「はる…」
縋るように見つめられ、ズキンと胸が痛む。けれど、せっかく説得しようと頑張っている友人の努力を無駄にするわけにはいかない。
普段よりも更に優しい笑顔を作り、晴人は千彩に頬笑みかけた。それを見て、諦めたように小さく千彩が頷く。
「姫はイイコだね。大好きだよ」
「めーしー…」
ギュッとメーシーに抱き付き、千彩はグスリと鼻を啜る。そして、それを見ていた隣の恵介も。
「…オイ。何お前まで釣られて泣いてんねん」
「だって…ちーちゃん…」
「ガキか、お前は。28のおっさんが」
「ホント、ケイ坊は姫と大差ないね」
二人に呆れられ、恵介はバツが悪そうにゴシゴシと乱暴に目を擦る。そして、ゆっくりと千彩に語りかけた。
「ちーちゃん、俺ら帰って来るん待ってるからな?」
「けーちゃん…」
「ちーちゃん…」
やはり、一度緩みきった恵介の涙腺は、そうそう締まることはなくて。ボタボタと涙を落としながら、ギュッと膝の上で手を握り締めている。そんな恵介の背中を摩りながら、「あーあ」と小さく零す。
これでは俺が泣けないではないか、と。
「ちさも…大好き。だから…」
「だからね、俺達はルールを守らなきゃなんないんだ。守らなきゃ、もう二度と一緒に居られなくなるからね」
「二度と…?ずっと?」
「そう。ずっとだよ?その方が嫌でしょ?これでお別れになっちゃう」
「イヤ!そんなんイヤ!」
「だったら、少しだけ我慢しよう?半年なんてすぐだよ。その間に、料理もメイクもいっぱい勉強して、王子がびっくりするくらい綺麗になっちゃいなよ。ね?」
「はる…」
縋るように見つめられ、ズキンと胸が痛む。けれど、せっかく説得しようと頑張っている友人の努力を無駄にするわけにはいかない。
普段よりも更に優しい笑顔を作り、晴人は千彩に頬笑みかけた。それを見て、諦めたように小さく千彩が頷く。
「姫はイイコだね。大好きだよ」
「めーしー…」
ギュッとメーシーに抱き付き、千彩はグスリと鼻を啜る。そして、それを見ていた隣の恵介も。
「…オイ。何お前まで釣られて泣いてんねん」
「だって…ちーちゃん…」
「ガキか、お前は。28のおっさんが」
「ホント、ケイ坊は姫と大差ないね」
二人に呆れられ、恵介はバツが悪そうにゴシゴシと乱暴に目を擦る。そして、ゆっくりと千彩に語りかけた。
「ちーちゃん、俺ら帰って来るん待ってるからな?」
「けーちゃん…」
「ちーちゃん…」
やはり、一度緩みきった恵介の涙腺は、そうそう締まることはなくて。ボタボタと涙を落としながら、ギュッと膝の上で手を握り締めている。そんな恵介の背中を摩りながら、「あーあ」と小さく零す。
これでは俺が泣けないではないか、と。