Secret Lover's Night 【連載版】
「千彩か、お前は」
「失礼な!俺はあんなおこちゃまちゃうわ」
「誰がおこちゃまや」
コツンと晴人に小突かれ、「ごめんっ」と小さく謝る悠真。漸く穏やかな時間が過ごせそうだ。
「今日は何か疲れたなぁ」
「すんません、三倉さん」
「あぁっ!いやいや!そうゆう意味やなくて」
「言葉を選べ、この阿呆めが」
大好きな親友にグッとしかめっ面をされても、やはり恵介は嬉しそうで。カーテン越しに白み始めた空を見上げ、大きく両手を上げて伸びをした。
「お前ら夜までおる?」
「え?まぁ…おれんこともないけど」
「何カッコつけてんねん。フリーターやから予定なんか無いくせに」
「喧しいわ。このボンクラ」
「俺はボンクラちゃいますー。ボンボンなんですー」
今度は智人に向かって舌を出し、悠真はまるで晴人に甘えるように擦り寄った。
中性的な悠真だからまだ許せる。これが男の中の男!という感じだったならば、見るに耐えない光景だったことだろう。
「なぁ、にーちゃん」
「んー?」
「やっぱにーちゃんカッコええな」
「何や、それ」
「俺、絶対にーちゃんみたいになるから!」
「ええ年してまだそんなこと言うてんか。そんなん言うんやったら、はよデビューして俺らを安心させてくれ」
「あっ!忘れとった!」
晴人の言葉に、悠真はパンッと一拍叩いて智人の前へと右手を伸ばした。
「出して、あれ」
「は?」
「あれやん!あれ!お前の誕生日プレゼント!」
あぁ…と複雑そうな顔をして躊躇う智人に、悠真は手を上下させ早く出せ!と迫る。渋々ポケットから財布を取り出し、智人はそのまま悠真の手の上へとそれを乗せた。
「にーちゃん、もらいに来たで。これ!」
嬉しそうに悠真が差し出したのは、智人の財布の中から抜き出した一枚の名刺。そこには、「JAG Photo Artist HARU」と書かれていた。
「失礼な!俺はあんなおこちゃまちゃうわ」
「誰がおこちゃまや」
コツンと晴人に小突かれ、「ごめんっ」と小さく謝る悠真。漸く穏やかな時間が過ごせそうだ。
「今日は何か疲れたなぁ」
「すんません、三倉さん」
「あぁっ!いやいや!そうゆう意味やなくて」
「言葉を選べ、この阿呆めが」
大好きな親友にグッとしかめっ面をされても、やはり恵介は嬉しそうで。カーテン越しに白み始めた空を見上げ、大きく両手を上げて伸びをした。
「お前ら夜までおる?」
「え?まぁ…おれんこともないけど」
「何カッコつけてんねん。フリーターやから予定なんか無いくせに」
「喧しいわ。このボンクラ」
「俺はボンクラちゃいますー。ボンボンなんですー」
今度は智人に向かって舌を出し、悠真はまるで晴人に甘えるように擦り寄った。
中性的な悠真だからまだ許せる。これが男の中の男!という感じだったならば、見るに耐えない光景だったことだろう。
「なぁ、にーちゃん」
「んー?」
「やっぱにーちゃんカッコええな」
「何や、それ」
「俺、絶対にーちゃんみたいになるから!」
「ええ年してまだそんなこと言うてんか。そんなん言うんやったら、はよデビューして俺らを安心させてくれ」
「あっ!忘れとった!」
晴人の言葉に、悠真はパンッと一拍叩いて智人の前へと右手を伸ばした。
「出して、あれ」
「は?」
「あれやん!あれ!お前の誕生日プレゼント!」
あぁ…と複雑そうな顔をして躊躇う智人に、悠真は手を上下させ早く出せ!と迫る。渋々ポケットから財布を取り出し、智人はそのまま悠真の手の上へとそれを乗せた。
「にーちゃん、もらいに来たで。これ!」
嬉しそうに悠真が差し出したのは、智人の財布の中から抜き出した一枚の名刺。そこには、「JAG Photo Artist HARU」と書かれていた。