灯火-ともしび-
*風馬side*
可愛くて、綺麗で、本当のことを言ってしまえば誰にも見せたくなんかないって思ってしまった。
そんな気持ちを見透かされたのかもしれない。
「夏海さん!?」
いきなり立ち上がって走り出した夏海さんに声が届いていない。
でもそっちは、まだ人混みが凄い。
慌てて追い掛けるも、ちょっと出遅れたし俺も浴衣だから走りにくい。
夏海さんは人混みに紛れてしまった。
…心配で心配で仕方がない。
いつも綺麗なのに、今日は直視できないくらい綺麗なんだ。
いつもとは違うふわふわした髪も、ほのかに香る柔らかな香りも俺を酔わせる。
…俺のものにしたい、衝動。
奪ってしまいたくなる、本当に〝衝動〟
「夏海さん!」
あーもう!人が多すぎるんだって!
進めないイライラと心配とでごちゃごちゃになる思考を抑えながら声を張り上げる。
「離せって言ってんでしょ?」
「夏海さん!?」
今、確かに声がした。
…離せってことは、誰かに…。
そう思ったときには身体が声の方へと動き出していた。
可愛くて、綺麗で、本当のことを言ってしまえば誰にも見せたくなんかないって思ってしまった。
そんな気持ちを見透かされたのかもしれない。
「夏海さん!?」
いきなり立ち上がって走り出した夏海さんに声が届いていない。
でもそっちは、まだ人混みが凄い。
慌てて追い掛けるも、ちょっと出遅れたし俺も浴衣だから走りにくい。
夏海さんは人混みに紛れてしまった。
…心配で心配で仕方がない。
いつも綺麗なのに、今日は直視できないくらい綺麗なんだ。
いつもとは違うふわふわした髪も、ほのかに香る柔らかな香りも俺を酔わせる。
…俺のものにしたい、衝動。
奪ってしまいたくなる、本当に〝衝動〟
「夏海さん!」
あーもう!人が多すぎるんだって!
進めないイライラと心配とでごちゃごちゃになる思考を抑えながら声を張り上げる。
「離せって言ってんでしょ?」
「夏海さん!?」
今、確かに声がした。
…離せってことは、誰かに…。
そう思ったときには身体が声の方へと動き出していた。