私の恋人は布団です。
「修一お兄ちゃんって……ちょっと倒錯的な響きだよねェ。憧れちゃうな~。ねぇ,アキラお兄ちゃんって言って~」
くっきりとした目の縁を濡らして,アキラは熱を込める。
(あ,危ない……!目が……目がイッてる……!?)
「何か,背徳的で燃えちゃうよね~」
(何か,この神様って……ギリギリだわ……)
「やっと神様だって認めてくれたんだね!オレ,嬉しい!」
「ふざけないで下さい」
「はぁあ……でも,やっぱりかぁ」
「何がですか」
「……いや。ちょっと隆也クンが可哀想になってさ」
「何で,ですか」
先の見えない会話に,延は少しだけ苛立つ。