天使の歌声
「ん?あぁ、サンキューな?」

『別に?つーか、名前教えてくんない?』

「あぁ、!俺は、王寺 愛雄李」

『おうじ・・・?同じじゃん!!
 つーか、変わった名前だね?
 "あおい"なんて、男なのに・・・。』

「漢字もなんとなく女っぽいだろ?」

『まぁね?でも、"雄"って入ってるだけでも
 男の名前じゃん!?
 それが"緒"とか、"麻"だったら、
 マジ悩むし・・・。』

「そりゃあ、そうだな?」

愛雄李はそう言って、爆笑した。

あたしも、つられて笑い転げた。


「お前の名前はラブソングだな?」

『覚えやすいだろう?』

挑発的にそう言うと、愛雄李はフッと

鼻で笑った。

「女っぽ・・・。」

『いやいや、女だから!!』

あたしがそう言うと、愛雄李は

飲んでいた麦茶を噴出した。


(汚ねぇよ!!)


「マジかよ!?俺、男かと思ってた!!!」

『最低だな!!!!?』

「ギャハハハハ!!ウける!!
 髪短けぇし、男服だから男かと・・・。
 ブハッ!!」

愛雄李はまた噴出した。

『だから、汚ねぇって!!!』

「悪りぃ悪りぃ!!つーか、
 マジツボッたわ~!!」

『女で悪かったな・・・。』

「悪かねぇよ?ただな、お前に
 似合わねぇんじゃねぇの?
 んの、名前。」

『まぁまぁ、せっかくマミーが付けてくれた名前だ。
 大事にしようと思う。』


ブハッ


愛雄李はまたまた、噴出した。

「お前はお袋を、マミーって呼んでるのか!!?」

『んなわけあるか!!!愛雄李をツボらすためだよ!!』

「ビビッた~!!もし、お前がそう呼んでたら、俺
 笑い死にしちまうぜ!!!」
< 4 / 8 >

この作品をシェア

pagetop