Because‥




「あ‥うん。
どうかしたの?」



「机の上に、ほらっ、リビングのテーブル!」



今まさに私が座っているソファの目の前
にある、白い大きいテーブルのことだ。



「あ、うん。それが?
もしかしてこの封筒‥?」




「そーーーう!
その白い封筒!」




白いテーブルに白い封筒。


言われるまで存在感を示さなかった


''その白い封筒''






「悪いけど‥届けに来てほしいの‥


大学あるだろうし、無理には言わないわ‥」




そんな急に捨てられた子犬みたいに

話されても、今さら無理とは言えない




「いいの!今日休もうと思ってた
ところだっし!今から行くね!」




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