『主夫』だって『恋』してますけど何か?


「では!お預かりしますね!
失礼しま〜す〜!」

遥先生は笑顔でバスに乗り込んだ。

一瞬俺は遥先生と目があったが
直ぐに反らされた。



「・・・・ちっ。
あいつもか・・・」


「・・・・・え?」

隣で優さんがバスを見送りながら
舌打ちして何か言ったが
聞き取れず・・・。


聞き直したけど
優さんは家の中へ入って行った。



「和樹君、モテモテねぇ♪」

玄関先でマリンを見送っていた
瑠美さんがニコニコしながら言った。


「モテモテ・・・・?」


「ほらっ!早く家に入って〜!
和樹君が優から奪われちゃったら
困るんだから!」

瑠美さんは、まだ近くに立っていた
中川さんを一瞬見てから言った。



・・・・・・瑠美さん
俺と中川さんの事知ってる!?

優さんが言ったのか?


でも昨日、優さん帰ってから
寝るまでお風呂以外は、
一緒にいたけど
(勝手に優の行動を追っていただけ)
瑠美さん起きてこなかったよな?



朝は、久しぶりって
挨拶してたし・・・・・



まさか・・・・・
今、後ろで見てただけで
気付いたのか?


・・・・・・・まさかな。



俺はドキドキしながら瑠美さんが
手招きする家の中へ入って行った。



その時、ニコニコしていた
瑠美さんがお隣りの中川さんへ
ドアを閉めながら睨みを
きかせていた事なんて今の俺は
少しも気づかなかった。



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