『主夫』だって『恋』してますけど何か?


「優はまだご飯作れないの?」

藤堂さんからの一言が
俺の気合いを焦りに変える。


「・・・・何でそんな事
知ってるんですか。」


「そりゃ2年間
付き合ってたんだし。」

藤堂さんは嫌みなくらい
爽やかに笑う。


・・・・そうだよな、
付き合ってたんだ。


お互いの家にも
行ったりしてたんだよな。



「俺が風邪引いた時にさ
優がお粥つくってくれたんだけど
キッチンに米はこぼれてるわ
お粥に砂糖入れて甘いわ・・・・
あれは・・・・面白かったよ。」

藤堂さんは今まで見せてた
笑顔とはちょっと違う
なんだか優しい顔して笑った。



「優さんが料理したんですか・・・・?」


・・・・あぁなんか胸が痛い。


「え?うん。
料理と言っていいのかは
解らないけど。」



・・・・・俺、優さんの手料理
食べた事ない。



4年以上一緒にいるのに・・・・



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