『主夫』だって『恋』してますけど何か?
「・・・・和樹君?」
藤堂さんが固まっていた
俺を不思議そうに呼ぶ。
「・・・・あっすみません」
ついぼんやりとしてしまった。
「そういえばさ
この間連れてた男の子と
もう一人いるんだろ?
優と和樹君の子供。
遥ちゃんが勤めてる幼稚園に
通ってるんだよね?」
藤堂さんが遥先生を見る。
「はい・・・・」
急に話を振られた遥先生が
戸惑いながら返事した。
「名前は?」
「マリンです。」
「マリンちゃんか・・・・
マリンちゃんは
優似?それとも和樹君?」
藤堂さんの口からマリンの名前が・・・
「・・・・どっちでしょうね。
優さん・・・・かな」
出来る限り平然を装う。
「へぇ・・・じゃぁ将来楽しみだね。」
藤堂さんは笑う。
・・・・・あぁ、笑顔が何となく
マリンと似てるかな。
藤堂さんと・・・・・
俺さ気付いてたよ。
優さんが俺と関係を持った日。
優さんは俺に藤堂さんを
重ねてたって事・・・・
その後も寂しさを埋める為に
俺を側に置いていた事。
それくらい、この人を
好きだったんだよね?
ねぇ優さんは・・・
俺にも同じ気持ちを
持ってくれた事あるのかな?