『主夫』だって『恋』してますけど何か?
<優Side>
仕事が終わった頃、バーの
マスターから和樹を迎えに来てと
頼まれた優。
面倒だったが普段から仕事相手との
会食等でマスターにはお世話に
なっているから断れなかった。
店の前で待つのは迷惑なので
少し手前に車を停めて待っていると
派手な女が入口に立っているのが見えた。
(・・・・香水きつそ)
明らかに男に媚びるタイプの女。
優はそういう女が嫌いだった。
しばらくすると、女が
入口から出て来た人の
腕に巻き付いた。
(あ〜やだやだ。)
優は呆れながら見ていた。
だが、その女が絡み付いて
いるのは見慣れた顔。
別段格好いい訳じゃないが
栗色のフワフワした髪を
ワックスで軽く跳ねさせ
甘く優しい安心感のある顔立ちをした、
優の一応、旦那である和樹だった。